化学繊維の種類
生地の基礎知識として、代表的な化学繊維の特徴をご紹介します。
□ レーヨン繊維
短い綿や木材パルプを原料としている再生繊維のため、地表・地中でもバクテリアによって簡単に分解されます。また、燃焼しても有毒ガスを発生させません。レーヨンの原料は天然の素材ですので、土に還るエコ素材として注目されています。
また、レーヨンの「レ」や人絹(人造絹糸)の「人」が社名についている化学繊維会社も少なくありません。
<長所>
① 吸湿性、放湿性がある
② 独特の光沢感があり、肌触りも優れている
③ ドレープ性(布生地がきれいに広がる性質)が優れている
④ 熱で軟化するが、融解はしづらい
<短所>
① 摩擦に弱い
② 弾性に乏しいので、シワになりやすい
③ 水濡れに弱い
④ 縮みやすい
<用途>
① 衣類の裏地、シャツ、ブラウス、下着など
② 衣料用以外ではカーテン、カウンタークロス、マスク、寝装用具など
峨(のばり)、軽テント、ぬいぐるみなど