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繊維の加工の種類

繊維の加工の種類

生地に関する基礎知識として、加工の種類をご紹介します。
加工を施すことにより、機能性が増し、さまざまな用途に使用することができます。

□ 防水加工

防水加工は生地に水が通りにくくする加工で、布の透き間を樹脂で被覆するものです。
水を通さないことが目的である、テントや傘地に用いられます。レインコートなどはゴムや塩化ビニルなどの樹脂をコーティングしますが、水蒸気も通さなくなるため蒸れるという欠点があります。

□ 撥水加工

撥水加工は生地が水をはじきやすくする加工で、生地の表面をパラフィンやシリコン樹脂、テフロン樹脂、ポリウレタン樹脂などで疎水性にさせ、通気性を維持しながら防水効果を期待する加工です。
布には隙間が残されており、水も空気も通さないようにする防水加工とは異なります。一時的な加工と、繊維にフッ素やシリコン系の樹脂を化学結合させて長期間撥水性を発揮する耐久撥水加工があります。その他、繊維表面を特殊加工することで、表面張力を増大させたはっ水加工もあります。ブルゾン、スキーウェア、などに利用されています。

□ 耐水加工

一般的に耐水加工といわれるものは、水が生地の隙間から浸入しないように、その隙間をうめることで水を防ぐようにしたものを指します。
撥水加工に比べて、外からの水は入りにくいのですが、逆に体内から出る水蒸気も通りにくいため、耐水加工製品を着衣したまま長時間運動を続けると、 蒸れを感じるものもあります。

□ UVカット加工

繊維製品に紫外線吸収剤や反射剤を含浸又は付着させ、紫外線を遮断、または吸収して皮膚を守る加工です。遮断させるには酸化チタンや酸化亜鉛の微粒子が用いられ、吸収には紫外線吸収剤が用いられます。天然繊維では、加工剤を付着させる場合が多いですが、合成繊維では原料のポリマーに混合して防止する方法が採られているため、耐久性が高いです。

□ 難燃加工

生地に難燃加工剤を固着させることにより、着火又は延燃しにくくする加工です。
引火の危険性のあるカーテンなどのインテリア製品や特殊な作業服等に施される場合がほとんどで、家庭用の衣料品に用いられることは稀です。

□ 帯電防止加工

湿度が低い場合や吸湿性が低い繊維は、摩擦によって静電気が発生して、糸が絡んだり埃がついたりします。帯電防止加工は繊維に発生する静電気を抑制する加工です。帯電防止剤としては界面活性剤が用いられ、第4級アンモニウム塩のカチオン界面活性剤が広く用いられる。帯電防止加工は耐久性に乏しいので、恒久的な効果を望む場合は、親水性の繊維である綿、レーヨン、ウールなど、導電性繊維や金属繊維を使う必要があります。裏地や肌着、ランジェリー、ファンデーション、和装品などに利用されています。

□ 消臭加工

繊維が臭気成分に触れることによって不快臭を減少させる効果を示す加工です。不快臭とは、たとえば、汗臭、加齢臭、排泄臭、たばこ臭、生ゴミ臭などを指します。また、繊維に吸着したにおい成分を分解することまたは、におい成分が付着する着臭を防止することにより、製品が臭わないようにする加工もこれに含まれます。加齢臭防止加工が話題となりました。

□ 防汚加工

合成繊維などの疎水性繊維生地や混紡生地に、汚れが付きにくく落ちやすくする加工です。空気中では表面が疎水性で、水中では親水性の機能のあるフッ素加工が用いられることが多いです。水性及び油性汚れを防ぐはっ水及び撥油加工、油性汚れが洗濯で落ちやすい親水加工、塵や埃の吸着を防ぐ帯電防止加工なども、この防汚加工に含まれることがあります。
ワイシャツ、ブラウス、エプロンなどに利用されています。